感情バイバイオフボーカル_Mastaring無し

感情バイバイ


エセアコウカリアオディク...
エセアコウカリアオディク...

「ごめんくださいな。」
迷い込んだ不気味な森の途中で
揺らぐ光に誘われて 闇に溶けてゆく
「こっちへおいでよ。」
手招きする 仮面つけた少年が
「一緒に遊ぼう」と差し出した手
導かれるまま

閑散とした道を過ぎ 遠く何処かで
奇妙な民謡が聞こえる
徐々に近づいて辿り着いた館のドアを開く

「ようこそ ここは "賢者の館"」
一緒に輪になって踊れ
『楽しげな声』に 導かれたら
それが心の鍵だ

「エバ・ウー・ジョンカ・ノイア
セコ・ヨ・クライ・アドキ」
珍妙な唄は終わらない
「『オソレ』も『フアン』も 忘れてしまえ 」
涙と共にバイバイ

はしゃぎ疲れて眠りについた
モノクロな夢の中で
『後悔』ばかりぼやいている
少年が泣いている

...不意に目を覚ます「ここはどこだ?」
パーティ場に居たはずなのに
暗闇の中 足音が鳴る
...誰か来たようだ

「その『感情』を買い取りましょう。」と老婆
「マスクもおまけにどうぞ。」
「『辛い感情』なんて不要でしょう？」不気味に微笑んだ

痛みを忘れ 誰からも好かれ
世界に溶けるペルソナ
顔にかぶれば みんな仲間だね
けれどなんかおかしいな...

『憂い』や『悲しみ』を売り渡したら
『ヨロコビ』まで忘れて
残されたのは『虚しさ』だけさ
ボクハダレ？キミハナニ？

光漏れる扉 開けば
買い取られた『カンジョウ』等がシステムに取り込まれてく
言葉は霊化して 機械仕掛けの人形は カタカタと動き出してゆく
目を凝らせばそこは...

歌うゴースト 笑うアンドロイド
人形の様に踊るヒトよ
『アイ』も『ヨロコビ』も忘れてしまって
仮面の中はのっぺらぼう

返しておくれよ 僕の『カンジョウ』
『タノシゲなフリ』を壊せ
ここは眠れる『空虚』の孤島
踊らされるその前に
すぐそこから逃げ出せ