真っ白な部屋の中 閉ざされた瞼の裏で君は何を想うの?
一人で眠っているだけのその姿は 僕には酷く寂しそうに見えて

目覚めないお姫様 王子様はやってこないよと
何度耳元に告げれば眼を覚ましてくれる?

そんな問いかけをしている時点で
僕は君に恋をしているのだと気付いたんだ

でも 君は目覚めない

僕が口付けても 僕が囁いても 僕が呼んでも 僕が揺さぶっても
君は目覚めない 君は応えない 君は笑わない 君は起きない

僕の恋は独りで産まれて 一人で死んでいく

君の眠りはいつだって深いまま 目覚めなんて知らんぷり
黒の世界に囚われたまま 一生帰ってこないつもりなの?

僕は白の世界で君を待ってるよ
ずっとずっと 待ってるよ

乞うように君の手に口付けをした時点で
僕は君を愛しているんだと想ったんだ

でも 君は目覚めない

僕が見つめても 僕が触れても 僕が抱きしめても 僕が泣いても
君は動かない 君は振り払わない 君は逃げない 君は知らない

僕の愛は一人で咲いて 独りで散っていく

真っ白な部屋の中 眠る君は 愛しいお姫様
真っ白な部屋の中 起きてる僕は 愚かな従者

それでも待ってる 君が目覚める時を
それでも想ってる 君が僕の愛に気付く時を
それでも呼んでる 君が僕の声に導かれる時を


でも君が待ってるのは 想ってるのは 呼んでるのは
君だけの王子様(僕じゃないことなんて、知ってるよ――)

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無題

初投稿です。
歌詞として想うままに連ねたら意味不明な詩(と書いてうたと読む)になった。
……どうにもならない現実って、あるものなんです(…)

閲覧数:35

投稿日:2010/04/22 23:32:16

文字数:609文字

カテゴリ:その他

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