冴えない合図夏の風
この指とまれで集まって
大抵僕らは延長戦
声枯らしてまた明日
最近何処かに行ったっけ
思い出せないよ君は誰
霞んでしまった幻想に
僕はまた縋ってしまう
最終列車に揺られ
心は遥か遠くへ
独りぼっちの終業線
擦れたスーツ転がした
いつから僕らはこうやって
明日が来るのも嫌になって
沈んでいく空に呟いた
「あの頃は良かったな」
嵐に遭っても
泥だらけになっても
錆び切れぬくらいに僕らはずっと
生きてきたんだ
その目に咲いた想いは
もう見えないんだ
環状線から飛び出して
廻る世界へとかくれんぼ
大概僕らはそうやって
空っぽの缶蹴飛ばした
忘れたわけじゃないんだ
逃げ方も全部覚えてんだ
それでもここに居るのは
“あの頃”と違うから
「大人になっても
何も出来ないんだよ」
そんなこと言えるはずもないから
誤魔化してんだ
今日生きる分の愛も
もう枯れてしまって
大人になっても
子供のままで
肩書きだけが一人前の
フリをするんだ
追いつけないや
嵐に遭っても
泥だらけになっても
擦り切れるくらい走ってみようか
コドモみたいに
今日くらいはもう
空を仰ぐんだ
遊び疲れた夕暮れに
目覚ましもかけずに微睡んだ
朝焼け眠る従僕に
アラームが鳴った
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