名も無き雑草カラオケ

諦めた夢エンドロール
むせび泣いている人もいる
ここが何処だかわからんが
現実じみたワンダラン

イメージは極彩色の無声映画
辛いよね、言葉が喉に詰まるようで喋れないの

見よう見まねでファイティングポーズとって
威嚇をしてるのです
誰も近づけないように
一人で生きていけるように


今日もひとり、一晩中
寂しさと押しくらまんじゅう
１６ともなればしょっちゅう
尽きぬ悩みと格闘中です

ページが破れるほどに書き直した
未来図は、とうぜん僕が凡人だって物語ってる

あれもこれもと付け加えるうちに
おまけに成り果てた
電話みたいね人生って
生きているだけじゃダメなのですか？

八月の雨が、降りだした夕暮れ
傘のない僕は泣き顔
息を吸う向日葵、うつむく自転車
立ち並ぶ商店街を歩く

……歩く。

相合傘の男の子が
彼女を想って濡れていた
微笑ましくも、悲しかった
『幸せ』ってやつは。。。


見よう見まねのファイティングポーズ解いて
自覚はしてたのです
誰も近づけないようにしてたのは
自分のせいだって

着の身着のまま　名も無き雑草も
しぶとく根を張ります
誰も気づかないのに
町中で、ぶち破れ！アスファルト

愛しさの果てに憎しみが募り
人が人を悔やむ毎日だって
ひとひらの花にキスをする蝶が
種を紡ぐこともあるのでしょう