灰色の空に零して失くした
あの日の面影にそっと
消えないよう手を伸ばした
片道二時間半 記憶の中へ
緑色の風に靡いていつしか
鼻先を掠めた朝顔の表情と
シンクロした君の笑顔には
敵わないな
変わらないね 山際の風景
二度とないこの季節をふと
一層止めたくなった
もういいかい もういいよ
ぱっと弾けた葉の先の滴は
きっと朝潤すものだろう?
淡く遍く寄せた波の隙間に
風鈴の音と恋の紋様
ソーダに溶けて
茜色に浅く染まって溢れた
この想いは届かずに燻って
地団駄 目を閉ざした臆病
嫌 不甲斐ない僕を笑って
叶わないこの群青 無表情
祭りの時間ももう終わりね
太鼓の音 心揺らした鼓動
待つことなく伝えて ねえ
ぱっと衒った花の咲く夜空
君と二人 涼んだ夏は空に
淡く遍く寄せた波の隙間に
風鈴の音と恋の音
ソーダに溶けて
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