時ヲ喰ラエ 作詞作曲 編/錦 水彩
役目を終える日が来るまでは
時ヲ喰ラエ 何かが叫ぶ
繰り返される哀しき欲は
人智超えた神の力か
煽るように鳴く夏の虫祀りの太鼓が響く夜
縛られた祠の隅この地を守っている
選ばれた少女の面の奥の瞳が
潤んでいた気がしたんだ
惹き寄せられる心永く感じなかった
想いが溢れる
時を喰らえと
祝(ほうり)の詞(ことば)さえ
掻き消すほどに舞い踊る君
力振り絞り祠の扉開けて
細い腕を掴みとる
時を喰らえば
力は戻るだろう
皆がそれを望んでいても
手を伸ばすのは生の願いか
面を外し君に問いたい
崩れかけの祠の中閉ざされた扉挟んで
村人達の安堵と慶びの声がする
月明かりに照らされ青白い君の頬に
咲き乱れていた斑点
喜怒哀楽が混じった静かに見つめる瞳
永久に感じた
「時を喰らって」小さな声で言う
それはまるで祈りの詞
その身に背負う重過ぎる荷に気付く
後に引けないことに
時を喰らえば生への飢えすらも
満たされると考えていた
孤独の深淵震えるほどに
君が望む最期の時だ
時を喰らった
今日ほど美味かったことはないさ
過去何世紀
色鮮やかに廻る想いを嗚咽漏らし
噛み締めている
君は笑った
最期と分かってた
いつかきっと輪廻は廻る
渇望してた愛の刹那に
心ノ臓は悲鳴を上げる
嗚呼
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