翠明に魅せられて

べたぼう

淡く滲んでく
君の音色が　風に流され　消えてゆく
熱を帯びてる　手と手繋いだ
波に呑まれてく　心

波に呑まれてく

君は振り向かない
火の粉がまだ　落ちていく
翠明魅せられて
立ち止まっては
花開いてく
水面に映る花火が　綺麗だ

もう何年経っても　叶わないや
空で光ってる　流れ星
花開く度に　影が映し出される
距離が近づく　影に　見惚れていた

波に呑まれてく

久しぶりに着た浴衣は　君の為に着てみたの
言葉くれないの？　くれないの？　くれないの？
誰も気に留めないから
言葉を叫んでよ

不意に　乾いてた　喉潤す　冷たい水
気付いたら　触れてた　君を見てた　見つめ合ってた　君は泣いてた
空にはまた　花咲いた

熱に呑まれてく