ずっと独りで何もかも忘れて
無限のそらの星を数えていた
光届かないくらやみの先から
つたわらない声が聞こえる

あなたは誰なの?
僕を呼んでるの?
いかなきゃすぐに

その声を聞いたことがある
懐かしくてたまらない
止まってた僕の時間は
ゆっくりと再び動き出す　

きっと忘れない想いを胸に秘め
夢幻の海であなたを探してた
光のような希望も星屑に
変わっていくのが怖かった

さあ　早くいかなきゃ
生まれた命が
消えてしまう前に

「花の名を聞いたことがある？」
僕には何も思い出せない
細い糸を手繰ったその先に
待っている居場所はあるのかな

僕を置いて消えた星は
やがて存在も忘れて
それでもこの心にあるのは君だった

くらやみをかき分けた先の
こんな宇宙のすみっこの星で
咲いていた花の名前を
僕はずっと知っていた

この声を聞いたことがある
胸が苦しくなるその声を
再び転生まれた青い花の
隣に僕の居場所がある
そして僕は息をする