夏雷
乾いた空に低く鳴り響く雷
蝉も静かな空虚さに鞭打つ非情な光
閉じかけた僕の意識の中
葬れるものもなくて
彼方にあるは白い陽炎
さあ交わりましょう
全てを見せてよ
君の愛したマルボロは
ゴミの中でくしゃくしゃに
この世から命を奪う
熱さに魅せられました
風を送る機械たちは
懸命に働くのに
僕の火照った体には
君の代わりなど居はしない
鐘が鳴り響き時が過ぎる
薔薇は枯れ時が伸びる
彼方の海は賑わいもせず
人々は佇む
煌めく蝋燭
僕の愛した音楽は
君の中だけに響き
壊れた蛇口から水は
徒に流れていく
出窓から洩れる灯りは
君の存在を教え
僕のひと時の眠りに
稲光が口付けてゆく
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