まどろみ覚ます風の音
ストーブの火がチラチラ揺れる
火照った顔となまる足
外は轟く寒気団
吹き荒れる風 雪を巻き上げ
僕を 囃し続けるから
結露が、青空流れ誘う
ドアを開けて
うなれ北風 渦巻く大気
眠る大地の上で踊ろう
大空手を高く上げ
僕とこの季節 繋がってく
枯れ草を歌わせながら
からから笑う 冬の精たち
駆ける足が 浮き上がり
歓喜の調べを 高くへ
命くすぶる
冬枯れの野原に
低い雲の影走る
僕だけの場所へ
響く低音 鉄塔の声
弾く トタンの乾いた音
西高東低 降りてくるよ
息を吸って
つどえ冬雲 とらえて気流
冬鳥の群れ 追い越してくよ
肺の中に、流れこむ
澄んだ喜びが広がってく
プリズムの光が散って
魔法がかかる、たなびくマフラー
午後の空に 白い月
季節の報せを 写して
等圧線が、ゆっくり動く
星は、歩みを止めないから
東を目指して旅は続く
僕を越えて
寒気団 僕はここだよ
冬の宴を 共に踊ろう
腕を広げ 風まとう
僕とこの季節繋がってる
抜けるような 寒空が呼ぶ
眼下のすべて 凍らす帳が
命に声かけてゆく
「新しい芽吹きを宿せ」と
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北風と踊った日
晴れた冬の誰もいない枯野を、一人で大はしゃぎするイメージで作りました。ごうごう鳴る北風と、押しやられて流れていく低い雲、なんか遠い感じのする空、という地元の田舎風景です。KAITOの調声も、三浦○知さんのような歌い切りの時にわずかに裏返る感じをちょっと入れてみました。
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