じゃあねで終わった恋
なんともまああっけなくて
抉るような痛みとか　喚くこともないまま

今思えばどこが　
好きだったかも曖昧で
振り返らずに背中で　
薄情に見送った

道も距離も歩幅も　
何も変わらないのに
口を衝いたただいまに
じわりと痛み出す

暗いcry部屋の隅　痕跡を見渡すように
深く遠くへと　凭れ浸る感傷
消して触れられない　錆びついていく
切り取った道の筋書を浮かべてる　

君が居ないだけ　見慣れた部屋なのに
ぽつり　現実に　未視感が交差する　　　
煙る日常に　隠れてぼやけたなら　
かさぶたに変わるのかな

間違い探しみたいに
霞む視線で指差す
見つける度にまた一つ
涙が零れ落ちた

君が居ないこと　こんなにも苦しいんだね
混ざりすぎていて　気付くのが怖かった
どこが好きかって　分かっていたよ
答え合わせのやり直しを望んでも

君はもういない　見慣れた部屋なのに
ひとり　現実に　未視感が胸を刺す
記憶縋らずに　寂しさ壊せたなら
ちゃんと歩き出せるかな
懐かしく思えるかな