宙に浮かんだままの私はため息をついた
飽和したのは心 小さく笑ってみたんだ

まだ忘れない 忘れない 蓋していた記憶も全て
でも分からない 分からない 描いていたものなどなくて
ただ離せない 離せない しがみついた私は何もいらないのに
その声がずっと離れない

君がいないから 夜は長いから
灯りもないままここで帰りを待つ
私はどうやら泣けもしないから
震える声すら誰にも聞こえないように

カーテンも閉めたまま私は知りたくなかった
今日が終わったことも頭に残った言葉も

まだ隠せない 隠せない 望んでしまったもの全て
でも流せない 流せない 部屋にはまだため息ばかり
ただ戻りたい 戻りたい 何もないだけの苦しさも知らないように
何もない頃に戻りたい

君がいないから 夜は長いから
灯りもないままここで帰りを待つ
私はどうやら泣けもしないから
震える声すら誰にも聞こえないように

君はいないまま 夜は長いまま
心もないまま 君が時を止める
私は今日すら飲み込めないまま
何か願ってはひとつも届かない

君がいないから 夜は長いから
灯りもないままここで帰りを待つ
私はどうやら泣けもしないから
震える声すら誰にも聞こえないように