「反戦歌 閃光」
父はどこへ? 母はどこへ?
町も家も 焼け野原
幸せは崩れ落ちる 砂の城
享受の時は ただ甘えて
子供でいられた
失われて初めて気づく
幸せの中に居たのだと…
貧しくとも幸せだった
その日の糧さえ 事欠いても
近づく戦火 それでも信じた
この幸せは 続くと…
ただ一瞬 ただ一瞬の
閃光 全て引き裂いた
熱い光 灼熱の風
全ては 熔けて消えた
あぁ 蒼天の空よ 慈悲深き大地よ
どうか どうか 教えて
あの幸せは… どこに…?
友はどこへ? 明日はどこへ?
全て全て 焼け野原
焼け焦げた黒い柱
墓標のつもり?【墓標なの?】
そんな物は 要らないと
目を腫らして啼(な)いた
永久(とわ)に儚く初めて祈る
神よ仏よ 救ってと…
折り重なる死の譫言(たわごと)
水と助け求め 彷徨う声
燻(くすぶ)る蛇(へび) 業火の舌先
この地獄から 掬(すく)って…
ただ一瞬 ただ一瞬の
閃光 無慈悲なるロンド
突き刺す光(やり) 過ぎ去りし風(さち)
全ては 崩れ消えた
あぁ 蒼天の月よ 慈悲の涙黒く
どうか どうか 届けて
あぁ この声を… 未来に…
なぜ…? 熱と光に夏は消えた…?
あぁ 解からぬままに
なぜ…? 雨と風 記憶消さぬのか…この悲劇
永久に歌えというのね
閃光に 消えた夏…
繰り返さない為に…
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