男「じゃあ行ってくる」

母「はいはい」

ガチャ。

女「男君、いる?」

男「何しに来た」

女「お弁当作ったけどいる?」

男「いいのか?」

女「うん、ちゃちゃっと作った奴だから微妙かもだけど」

男「いや、受け取るよ。サンキュ」

女「朝から褒められた//」

母「女ちゃん悪いわね」

女「いいんです。おかずが余っちゃったから作ったまでです」

男「お前毎日自分で作ってるのか?」

女「うん。何だかんだで節約になるからね」

男「意外と偉いんだな」

女「毎日作って欲しいんでしょ//」

男「いや、遠慮しておく」

女「照れなくていいのに」

男「お前に悪いだろ」

女「てか男君、時間平気?」

男「あ、やべ……。ほら行くぞ女」

女「はーいっ」



お昼。

男友「男ー、飯食いに行くべ」

男「あー、わりい。今日は弁当あるんだよ」

男友「弁当? もしかして女ちゃんか?」

男「ああ」

男友「ホントいい子だよな」

男「まぁ悪い奴ではないしな」

男友「……こいつの何処に女ちゃんは惚れたんだろうか」

男「どういう意味だよ」

男友「そのまんまの意味だよ。じゃあ他の奴誘ってくよ」

男「なんかわりーな」

男友「気にすんなって。じゃあな」

男「頂きます」

先輩「あら男君、お弁当なの?」

男「そうですよ」

先輩「彼女さん?」

男「まぁ、一応」

先輩「じゃあ私も男君の為に作ってこようかな」

男「遠慮しておきます」

先輩「はっきり言ってくれるわね」

男「……先輩はお昼何ですか?」

先輩「私は友達とランチに行ってくるわ」

男「そうですか」

先輩「じゃあ行ってくるわ」

男「……ふぅ。ゆっくり食べられやしねーな」

男「……うまいな」



ピンポーン。

女「はぁい……あ、男君」

男「弁当箱返しに来た」

女「あ、わざわざありがとっ」

男「じゃあな」

女「えー、もうお別れ?」

男「他にすることないだろ」

女「……二人でいれば何しても楽しいじゃんか」

男「また今度の休みにな」

女「はーい……」

男「もう少しだからな」

女「週末遊んでくれるよね……」

男「あぁ、絶対な」

女「それを励みに頑張るねっ!!」



週末。

男「おい女、起きろ」

女「うにゅ……ねむい……」

男「今日遊ぶんじゃなかったか?」

女「あしょぶ……」

男「おい、女……女?」

女「すぴー……」

男「もう寝てやがる」

女「男君と……あしょぶもん……」

男「ま、仕方ないな。こいつも仕事忙しいだろうしな」

男「ゆっくり休めよ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【SS】 16 お弁当

ツンデレ男とひたむき女のほんわか話。
久しぶりの短編になる今回の作品。
会社にお弁当を持っていった男は……?

閲覧数:40

投稿日:2010/11/20 11:40:18

文字数:1,129文字

カテゴリ:その他

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