ジャケット

降り頻る街外れ 壊れたままの照明

使い古した記憶に汚れたレコードを鳴らす



一人で歩く此処は夢現のパレット

揺れ揺らぐ水槽はいつか見た海のようだ



この身体が抱える錯視紛いな

灰色の中、描き出せたなら

全部忘れて居られたら



さよならが響いた夜に

赤く花が目蓋に舞った

幻想の声は遠く

淡くて深い空に還った



途端、降り出した通り雨

一人海岸をぼうと歩いた

段々と消える波が

僕にはまだ見えていたから



夏の瀬、枯れた霞草

雲に似た匂いがした

君の笑い声がする

全て僕の造型か



何一つ残らず忘れていても

最期に会えばきっと思い出す

そんな結末訪れなくても



夢を持つのも生への免罪符だ

幸せなんてきっと似合わない

期待するだけ苦しいのにまた

君と唯



さよならが響いた夜に

描いた詩の名前を知った

繰り返す声は遠く

蒼くて深い海に潜った



途端、降り出した通り雨

独り海岸をぼうと歩いた

段々と消えた君は

僕を今も覚えているか



さよならが響いた夜に

咲いた花を君に贈るよ

段々と声は遠く

夏の泡に君は還った



依然、降り頻る通り沿い

君に映って咲いた花火

淡々と冷える波と君の色を

思い出せ凪いで



涙枯らし、海に吹いた風は

僕らの記憶さえも吹き飛ばしていくだろう

さよならだ

この音も忘れないよう描いて遺すよ

君の居ない街で鳴らし続けていくよ

00:00 / 04:58

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

潮鳴りの街 inst

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投稿日:2023/08/05 02:40:50

長さ:04:58

ファイルサイズ:9.8MB

カテゴリ:カラオケ/インスト

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