ふと目を開くとそこにはやけに曲がった天井があった。
「…あぁ、夢か。」
男は呟く。目覚め独特の気だるさの中、男は起き上がりあたりを見渡した。そこは20畳ほど部屋で室内にはほとんどモノはなくただ自分の座るベッドと冬でも一枚でなんとかなりそうな分厚く全身を覆うほどのコートとドアはなく大きな窓だけがあった。
男は立ち上がりコートを羽織った。
「…重い。」
男の足までスッポリと覆うコートは分厚く重かった。でも不思議と着慣れたホットする感じがしていた。
男はそのまま窓の方へ向かい窓の外を眺めた。そこには色鮮やかな建物やおいしそうな匂いを上らせているだろう出店が並んでいた。音は聞こえないが外がにぎわいでいる事は見て取れた。男は外の空気にあたろうと窓に手を伸ばす。
しかし、その窓は壁に埋め込まれたもので開く事はおろか手を引っかける部分さえ無かった。
男はため息をつくと何事も無く布団に包まり夢の中へと落ちて行った。
コメント0
関連する動画0
ご意見・ご感想