四季

新しい風が　ふわりすり抜けた
春の香りをまとって　冬の残り香も消えてゆき
めまぐるしく廻る季節は僕を
知らん顔でおいて行くけど

桜の花が咲く季節は来る
桜を囲んで踊れや踊れ
その内春も過ぎてゆくけれど
それまでは春を楽しむよ


次の風が吹く　桜散ってゆく
夏の気配を纏って　花びらをつれてかけてゆく
青い空と白い雲をつれてきて
そしてまた季節は廻る

蝉の音が再び夏を告げ
団扇を仰ぎ花火を眺めて
いつしか夏も過ぎ去っていくよ
気がつけば秋も目の前に

暦の上じゃ秋のはずなのに
夏の暑さはしつこく居座る
そろそろ涼しくなってくれなきゃ
暑くてこのまま溶けちゃうよ


そして秋が来て　冬もすぐそこに
草花も色を変えて　あたりはすっかり秋化粧
そんな景色を眺めてる傍から寒い冬がこちらを見てる

秋はすぐに別れを告げて行き
落ち葉とともに冬をつれてきた
白い空気を吐きながら歩く
かじかむ手をポケットに入れ

そしてまたいつしか春を迎え
今年も季節は繰り返してく
春が来て夏が来て秋が来て
冬を迎えまた春が来る　繰り返す