
霧に包まれた名前もない島
地図にさえも記されていない場所
運命に操られる人形が
気紛れに狂わされてゆく舞台
疑うことなく人々は生きる
結末がたとえ悲劇だとしても
手を掛けた その扉が導いた
残酷な悪意に抱きしめられる
遠くに見えてる嵐の気配は
人魚が誘いの歌を口ずさむ
選ばれた招待客 漂流者
羅針盤 指し示している未来
擦り切れたフィルムのよう
曖昧に描かれた空の色さえも歪む
冷たい風吹くあの空の下で
静かに激しく人形が踊る
絡んだ糸が紡ぎだすオペラ
今 幕が上がる
何故だと尋ねる事さえもできず
震える指先 太陽に翳す
揺らいだ陽炎 白日の夢は
誰かの囁き 物語紡ぐ
漕ぎ出す船は行く先も見えず
さあ 霧の向こう
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