親を知らない仔猫が
僕の口をちゅっちゅと吸う
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
無理だぞ、どんなに吸ったって
おっぱいじゃない、ミルクは出ない
でも、
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ほっぺた掴んで
いつまでも吸う
幸せそうに
これで安心と
口を吸う
痛い!唇切れた
顔を揉むな爪を切れ!
この、ちゅっちゅだけ男め!
親を知らない仔猫が
僕のことをにゃあなあと呼ぶ
にゃあなー!
にゃあなー!
にゃあなー!
にゃあな-!
待て待て、何だその声は
どっから出るんだその声量
でも、
にゃあなー!
にゃあなー!
にゃあなー!
にゃあなー!
尻尾を揺らして
いつまでも呼ぶ
嬉しそうに
これで届くと
僕を呼ぶ
朝はまるで目覚まし
夜明けに響くこの大声!
頼むぜ、ガメラの子供め!!
だけど、だけどさ
星の数ほど猫の親子はいて
みんなみんなちがう
僕の仔猫が特別なんじゃなくて
たくさんの星のひとつなんだから
僕と仔猫は、これでしょうがない
親を知らない仔猫が
僕を親だとまっすぐ信じてる
にゃあなー!!
ちゅっちゅ
にゃあなー!!
ちゅっちゅ
ちゅっちゅだけ男とガメラの子供
僕は唾液まみれで寝不足のママ。
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