親を知らない仔猫が
僕の口をちゅっちゅと吸う

ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ

無理だぞ、どんなに吸ったって
おっぱいじゃない、ミルクは出ない
でも、

ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ
ちゅっちゅ

ほっぺた掴んで
いつまでも吸う
幸せそうに
これで安心と
口を吸う

痛い!唇切れた
顔を揉むな爪を切れ!
この、ちゅっちゅだけ男め!



親を知らない仔猫が
僕のことをにゃあなあと呼ぶ

にゃあなー!
にゃあなー!
にゃあなー!
にゃあな-!

待て待て、何だその声は
どっから出るんだその声量
でも、

にゃあなー!
にゃあなー!
にゃあなー!
にゃあなー!

尻尾を揺らして
いつまでも呼ぶ
嬉しそうに
これで届くと
僕を呼ぶ


朝はまるで目覚まし
夜明けに響くこの大声!
頼むぜ、ガメラの子供め!!


だけど、だけどさ
星の数ほど猫の親子はいて
みんなみんなちがう
僕の仔猫が特別なんじゃなくて
たくさんの星のひとつなんだから

僕と仔猫は、これでしょうがない

親を知らない仔猫が
僕を親だとまっすぐ信じてる

にゃあなー!!
ちゅっちゅ
にゃあなー!!
ちゅっちゅ

ちゅっちゅだけ男とガメラの子供
僕は唾液まみれで寝不足のママ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ちゅっちゅだけ男とガメラの子供

前のバージョンでは王道可愛いバージョンになってます。
あれを書いたら、こっちも書きたくなったんだぜ。
こっちが真実。

閲覧数:390

投稿日:2008/03/05 17:55:58

文字数:535文字

カテゴリ:その他

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