アネモネ【オリジナル】

アネモネ

君を愛すと
始まった　ふたりにも
同じ朝陽が昇る街にも
時間が流れ　形が変わっても　　　　
アネモネが咲く　春の頃

恋は恋のままでよかたんだけど
始まりのままじゃいられないから
変わることが　成長することだと諭すように
知らず知らずに　大人になってた

あなたの周りから
もう　あたしの匂いは薄れたでしょ

唇が乾く　春先に　
髪を　少し短く切った
恋は　愛に変わることが出来なかっただけよ
あなたから去って　二度目の春
アネモネが咲く頃に
終わった恋を　花言葉が唄う
わかってるよ

ささくれた指先が痛む
最近は　何もかも疎かだ
春の匂いがする　冷えた朝　
あなたは　元気にしてますか

あなたが　夢に出ても　
心虚しくなるだけで

「今、きみが幸せならそれでいい」と
多分　あなたなら言う
例え　ふたりが　もう巡り逢えない　運命でも
優しさなんて　履き違えた祈りだと思ってしまうわ
こんな気持ちになるなんて
逢いたいよ


口にすれば　崩れそうになる
花言葉
風が運び　咲く
アネモネの色

唇噛み締めるほどの　恋をした
「さよなら」じゃなく「またね」と言えてたなら
良かったのかな
届かない　あなたへ捧げる唄
アネモネの花言葉を
どんな意味に捉えるのかなんて

わかってるよ