面影の天使

toyu_m

某ゲームの俺なりの解釈。

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「面影の天使」

かじかむ手が行き場なく彷徨う
二度と戻ることのない温もり
空気のように確かにそばにあった
永遠さえ疑わずに

なにもかも見透かすような眼差しに
照れ隠し避けるように伏せた目を
心ごと揺り起こす君は
まるで天使のように微笑む

はばたくのならば僕の手を取って
色を無くした世界で
君を思うのは辛すぎて今も
幼い胸が凍り付く

偽りの笑顔嘘しかつけない
こんな臆病な僕を
君は笑うかな笑ってくれるかな
大丈夫だよと抱き締めて

降りしきる雨が遮った未来
儚げにアスファルトに咲いた花
手を伸ばす勇気さえなくて
想いと今も置き去りのまま

傷ついた羽根が君と僕の距離
はばたけないまま見失う
忘れられなくて忘れたくなくて
思い出になんてできなくて

目覚めた時にはいつも君がいて
僕の未来には君がいた
そんなありふれた小さな祈りを
叶えて面影のままの天使