日々を愛せず
愛されもせず
目紛しく移り変わる景色に目を回した
嘔げたくても
何も出てこない
眼は濁り映ったものは色を無くした
路に咲く花は…
街にともる灯は…
何色だったろう
何を目指し歩いているのか
いっそ消えてしまおうか…
何度もそう思った
景色に溶けていくように
けどそんなことは叶わない
知ってるよ きっと前から
独りきり、眼は濁り、何処へ流れて征く。
すれ違いゆく
この人やあの人は
一体何処へ向かっているのだろうか
そしていつかの
この身や心等は
何に憧れ希望を抱いていたのだろう
繰り返す幾多の
魂の葛藤
擦り減らし選んだ
結果はいつも不正解(ばつ)の連続
…好きな色はなんだっけ
「こんなはずじゃなかった」
何度も呟いた
意識が沈んでいくまでの
途方のない明日を
待っている ずっと前から
もう歩き疲れた
ふと空を仰ぎ
無色に手を伸ばす
現在地なんて知らない
理由(わけ)もわからず
あふれた涙は
やがて空を青く変えた
色が戻った世界でも
日々は変わりはしない
愛されるとはなんなのか
いまだわからぬままで
せめて愛していけたらいい
僅かずつでも
正解(こたえ)のわかるその日まで
今はただ流れ続けて征く
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