【オリジナル】愛色ペイルムーン／初音ミク

　
愛色ペイルムーン　

曲/詞：ちぬP
歌：初音ミク


また明日 君と会ったら
僕は一体 何を話して
楽しい時を 今が霞むくらいに...


夕暮れにも似たような
君の笑顔が浮かぶ十八時
それに比べ
僕の顔は曇天上の残月だ
今日も君を見た瞬間
息が乱れて 目も眩んできて
ただ僕の言葉で
君がこっちをむけばそれでいいの って

僕の見えないとこで
いつも何を思ってるの？ なんて
この僕の気持ちも
君に伝わる訳もないのに

一年後に君と会ったら
僕は一体 何を話して
まだぎこちなく
一人 実のない日々を語るのかな
ただただ向かいあって
いつかきっと話せますように
願う今も 君はまだ目を醒ましはしない


あれからもう二年経って
相変わらず傍に座る毎日に
君を待つ為ならば
僕は木偶にでもなってやるさ と
「今日はこんなことがあった」
「あんな狭い路地に店ができた」って
ただ僕の言葉で
君がこっちをむけばそれでいいの って

「君の友達も家族もみんな元気だよ」 だけど
ここに佇まう僕の声が
明るい訳もないのに

十年後に君と会ったら
僕は一体 何を話して
君に似合う花の
埋けては枯れて繰り返して
あるいは君はとっくに
ここを去っているんだろうか って
耽る今も 君はまだ目を醒ましはしない


夕暮れに染まりだした
君の寝顔が浮かぶ病室で
ただ泣き叫ぶ僕は
まるで曇天上の残月だ


百年後に生まれ変わっても
僕は絶対 君を探して
どんな暗い空も
明るく照らす その光
目指して歩けたなら
僕の今日の涙もきっと
時と川を流れ 西日が沈む海へ行く

最期に君と会ったら
僕は絶対 君に恋をして
君に似合う花を
可愛く束ね 手渡して
今度は せめて目一杯
君に愛を照らせるように
雲の消えた空を 彷徨い漂った月は


酷く晴れた青に霞んで消えた