Rainy Ruin
過去と向き合うことの大切さ
Rainy Ruin
詩/曲 葉
鈍い色の空が いつものように
泣き出して道を濡らすよ
――痛いだとか辛いだとかなんて
いつでもほら言えるから
今は少し前に進んでみよう
雨の音が耳をふさいで声が届かないの
「もう少し声張り上げたら?」そう猫がつぶやく
雨に濡れた小さな猫が壊れそうなほどに
君を映す鏡のようでそっと抱き上げた
風がつよいせいで 傘を差しても
体中濡れてしまうよ
――憂いだとか翳りだとかなんて
どこでもほら生まれるから
だから僕が照らしてしまえばいい
暖かさも愛おしさも消えてゆくのならば
新しい愛とぬくもりを今君にあげるよ
あの日君に伝えられずに仕舞いこんでた想い
動くだけのその唇は何を語るのか
雨に濡れた僕の身体が動きを鈍らせる
立ち去る君立ちすくむ僕響く鳴き声
あの日僕が犯した罪は消えることなどなく
いまだ重くのしかかるけど今言わなきゃダメだ
声をあげて叫び続けた雨に負けないように
それでも君は振り向かずに遠い靄の果て
雨に濡れた小さな猫が壊れそうなほどに
頬を摺り寄せてくれるからそっと手を振った
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