君は語る、嬉しそうに語る。
「この歌はね、僕にちょうどいいんだ。
 僕の事を歌ってくれていて
 なんだかすごく、共感できるんだ。」

僕は思う、空笑顔で思う。
それで君の身に、何が起こったのか、さ。
君が挙げたあの歌みたいに
震える程逢いたい人に逢えた訳でもないだろう?

アンチバラード
君の好きなその歌も
常日頃あの子が口ずさんだその歌も
今聞いているこの歌であっても、さ
君を、救いやしないんだぜ。


僕は語る。文字にして語る。
「それで君は、オリジナルがあるのかい。
 他に依存するのもありだけれど
 君にしか言えない事も、きっと、あるだろう。」


喜んだりしてさ
たまに泣いちゃったりしてさ
そういうことはあるだろうさ
そういうことは悪くないさ

だからと言って
誰かの話に縋らないで
君の物語だってきっと、さ
悪くないもんだ。


アンチバラード
君が好きなその歌も
常日頃あの子が口ずさんだその歌も
今聴いているこの歌であっても、さ
君を、救えやしないんだぜ。

アンチバラード、をさ
ちょっと言葉に出そうか
どこかの誰かの、はどこかに置いて
アンチバラード
君が紡いだ言葉はきっと
僕も、救いやしないんだぜ。
そして、君は。

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  • 非営利目的に限ります
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antiballad

それが君の。

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投稿日:2015/03/10 02:59:59

文字数:522文字

カテゴリ:その他

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