問　僕は何かを求めよ
条件　この世界をおよそ3次元と定義する

「君たちにはゆとりが必要です」
授業で習ったジェネレーション
素直に列に並んでいたら　
量産型世代のできあがり

気づいたら競争の世界すら
参加者全てがゴールドメダル
目を覚ますと並んでいた
皆同じ高さの表彰台

それでも僕は気づいたんだ
この世界の違和感に
少しずつ綺麗な円の形が
歪んでいっていることに

厳格な3次元の世界で
曖昧な自我を見つけて
届きそうで届かない
もう一人の自分作っていく
およそ3次元の世界で
生きることを決めた僕らを
当時の大人達はただ
嘲笑う他なかったんだ

「君たちはゆとりで楽ですね」
棘の刺さったコンセンサス
素直に前に倣っていたら　
量産型世論のできあがり

気づいたら狂騒の世界でさ
皆が信用できぬライバル
目が覚めると動けないんだ
そう再起不能の床頭台

それでも僕は気づいたんだ
この世界の違和感に
少しずつ綺麗な球の形が
歪んでいっていることに

厳格な3次元の世界で
曖昧な理想を見つけて
感じたくても感じられない
温もりを求めていく
およそ3次元の世界で
探し始めた僕らを
今の大人達はただ
眺めている他なかったんだ

気づくと食事も睡眠も排泄も
婚姻も子宝も葬式ですらも
曖昧な概念で成り立つ
理想の世界で
ゴーグルをはずし
目の前の現実に
扉開けて走るんだ
およそではない確かなボクを

厳格な3次元の世界で
明確な変化が訪れ
解りそうで解らない
曖昧な何かを探していく
およそ3次元の世界で
本当の自分を見つけた
これからの大人たちはただ
認めていくほかなかったんだ

厳格な3次元の世界で
証明してみせる

およそ3次元の世界を
掛け合わせて得られた
本当の解を