面影ばっかり inst

「最低な記憶ばかりだった」って謳った
腐りかけの脈と言葉が 私になって

誰かが捨てた 嫌いも
誰かが嘆いた 辛いも
僕らの目に映るのは
飾り付けしたものばかりでさ

共感覚で頬を赤らめて
私とあなたを重ね合いたいのに
穿つ耳鳴りがそれを邪魔しているんだ

見えない背ばっかなぞって
面影ばっかりになって
意味、無い、言、ばかり、繰り返して、

引けない線ばっかなぞって
何処かでハッタリになって
意味、無い、言、ばかり、繰り返して、

絵空事みたいだ 言葉が痛いな
ふざけたことばっか 言いたい事は何だ
無駄な事みたいだ
今日もまた、間違ったみたいだ
ああ、嫌になるよ

指先だけは育った
そんな気がしていたんだ
ゆりかごから墓場まで
気付けば全部あなただ

綴った音も愛も詩も
「どこかで見た事あるような...？」
意味、無い、言、ばかり、繰り返して、

簡単な事だった、思ったが、痛いな、
卑屈しいね、息、苦しいね？

こんな喧騒を咀嚼しても
薄っぺらい波しかないだろう
重ねた日々も描いた意味も
全部ここにしかないのにさ

過ぎた季節を昇華しても
救えないものはあるだろう
ああ、うるさいな
分かってるよ

絵空事みたいだ 言葉が痛いな
ふざけたことばっか 言いたい事は何だ
無駄な事みたいだ
今日もまた、間違ったみたいだ
ああ、ああ、ああ、ああ、

今の僕らは終わり続けて
気付けばまるで知らないばしょ
それも、全部、全部、最期になったら
ふたりで映画でも観ようか