ニコニコしてたいよね♪ ピアノ協奏曲1番 Op.9696 - Etudes de Agitato -
Maid Agrios (1884-1983) によるピアノ協奏曲編の第1番にして最後の作品となった同曲。貧しい家庭に育った Agrios が紙に描いた鍵盤で作曲をしていたことは余り知られていないエピソードである。彼女は農村の生まれでありながら山羊を飼うことを嫌い、他界するまでマトンを好物としていたことから胃癌で他界したことのほうが有名である。尚、生前最期の作品となったピアノ独奏曲「カレーに入れると鮭っぽい」は大公殿下のお怒りを買って一族末代に渡り火刑に処されるほどの愚作だったという。炙りサーモンは旨い。
この楽譜は「楽譜記号 Presto と Agitato は似て非なるもの」という概念を疎んじ、左利き奏者の右手演奏練習曲として書かれたものである。かの Mendelssohn (1809-1847) はふたつの記号をピアノ独奏曲 Presto Agitato というそのまんまなタイトルの楽譜に叩きつけ、その違いを表現し得ることに成功した。という既成事実を無視してまで書きたかった理由は近代七不思議の一つ。Presto が「強さ」という打鍵そのものに対する強弱であることに対し Agitato は「激しさ」という演奏技術や方法、いわば「感情」を指し示すものである。楽譜の末尾には Agrios の手によって「壮大に表現すべし」と細っい字で描き殴られているが、当人がこれを練習した楽器は USB ケーブルが行方不明で使えなくなった MIDI キーボードだという。
(解説:croclo bootworks)
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