boil

ずきお

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溶ける息とふるえる指
声は街の喧騒にまぎれた

軽率すぎて嗤えないでしょう？
戯れだけ、なんて思ってないくせに

吐いた言葉は嘘まみれでしょう？
また会いたいなんて、思ってないくせに

昨日のことなんてアタシは気にも留めてないからね
自分に吐いた嘘だらけで君も隠れてしまう

薄情すぎて可哀相でしょう？
淋しすぎるなんて、思ってないくせに

ひとりきり考えたの
さみしいことはうそじゃない
だれかの手にぎってみたとしたら
あたたかいけど、それはきっと幻想

臆病風にあたりすぎて
心、冷えきってしまったの
さよならだけとてもこわくて
君に踏み込めない

明日のことなんてどうでもいいと思ってみたいの
とけあう熱にすべて呑まれ息をしてみたくなる

ひとを愛したくなる

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