
窓辺に香る雨の匂いが
懐かしい気持ち運んでくれる
ゆがむ景色は七色のよう
不意に零れ出る声が溶けて消える
厚い雲の先広がる世界には
何があるのかな?
目を閉じて考える
どこまでも続く空の果てを
埋め尽くす花
巡る季節包まれる世界
想いが溢れてく
そんな空想に身を任せて
微睡む時間(とき)は過ぎ去ってく
雨の音香る花の匂い触れる指に
ふんわり感じる温もり
止まない雨はぽつりぽつりと
不規則なまま拍子を刻む
読みかけの本、栞を挟み
窓の向こう側少し眺めてみる
一人きりの部屋聴こえる雨音が
奏でる調べは明日(あす)へ繋がるの
止む気配のない雨の中で
そっと咲く花
その一輪を手で包み込み
空へ流してみる
人とは違う時の流れに浮かべる花は
どこへ行くの?
神様も知らない未来は自分自身で
紡いでいくしか無いから
東風に香る桃
随想
笑む音に
萌える草花の
願い、梢に咲く
雨上がり見上げる空模様
雲が消えてく
空に架かる虹は果てしなく
どこまでも続いて
どんな難しい事もきっと
諦めないで前を向けば
いつかあの虹の先にある月へ届くと
信じて歩き続けよう
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