過去に縋る　off vocal

今の現実が案外キツくてさ
向き合いたくなかったんだ
あの頃はこんなはずじゃなかったのに
過去の僕へ
こんなのになっちゃってごめんね

心の底では分かっていた
あの日々が戻ることはないって
でも消えることもないでしょう
思い出すくらいは自由でしょう

あの日の優しさを
しんどい時に思い出しちゃうから
貰わなければよかったかな
また手を差し伸べてはくれないか

過去に縋って
あの日々を夢見て
目の前の現実から
ただ後ろ向くだけなんだ

君に貰った優しさも
無邪気に笑った時間も
もう目の前にはない
そうだな、涙だけだ

心の底では分かっていた
あの日々が続くことはないって
でも目の前が酷く暗くて
思い出さないとやっていけないんだ

あの日の優しさに
もう触れられない
僕はひとりぼっちだ
絶望から手を引いたのも
ひきずり込んだのも優しさだった

笑って笑ってたまに辛くて
それでも生きて転んで立ち上がって
自信を勇気を愛をくれた
あの時間が恋しいんだ

いつのまにか一人になっていて
誰にも頼れなくなっていて
僕なんて使い物にならなくて
縋ってられるのが過去しかなくなっていたんだよ
過去に縋っていたんだよ

君に貰った優しさは
十年後も百年後も
きっと忘れられない
明日も過去に縋る