バス　作詞／作曲／編曲　サンペイタツロウ

どこだか知らない行先のバスに乗って小旅行
１日２本の行先へ　わずかな人を乗せてバスはゆく

角を曲がるたびに思う　こんな大きな車で　よくもまあ
きつい坂道　うなるエンジン　たまに停まれば
ひとり　また　ひとり　お客は降りる

とことこ走る　バスはゆく　どこどこゆくの　わたしを連れて
街をすりぬけ　川こえて　ゆるりと走る　バスはゆく

とことこ揺られて気がつけば　乗ってるのはわたしだけ
ちいさな旅の終点は　山のふもとのちいさな滝の前

帰りのバスは７時間後　さあて　それまで何をやりましょか
とりあえず歩こう　道に沿って
気ままにゆこう　意味はだいたいあとから付くもの

とことこ歩く　ひとりきり　どこどこゆこうか　思うがままに
優しい風が撫でてゆく　心が満ちる音がする


帰りのバスもわたしひとり　運転手さんも今だけは専属です
くだる坂道　街のほうへ　近づくほどに
ひとり　また　ひとり　お客は増える

とことこ走る　バスはゆく　いろんな人の家路を辿る
ちいさな旅はもうおわり　ボタンを押せば　つぎ、とまります
わたしは降りる　バスはゆく　排気ガスの残り香だけを置いて
街をすりぬけ　川こえて　ゆるりと走る　バスはゆく