【GUMI】君に贈る四季

兎音

君に贈る四季

灰色の夕暮れを越え
青白い薄月が昇る
月光受けて倒錯し
諌（いさ）めるものはなにもなし

裾についた一枚の桃色の花弁
温い風に背を押され足で乾いた土を蹴る

春を歌えば花がみだれ
夏を思えば　川はながれ
君を探しています　
迷える君を　孤高の君を

繰り返しの日々は尽きず
同じ景色は通りすぎてゆく
月影澄んだ空眺め
明日への小さな希望を抱いて

頬についた一粒の象牙色の粉雪
四季は止まること無く足早に去ってゆく

秋を歌えば　君を想い
冬を思えば　君に捧げ
君に恋をしています　
恋しき君を　いとしき君を

あなたがつらいならわたしがささえましょう
君が残した言葉は残響となり砕け散る

四季を歌えば　君を想い
四季を思えば　君に捧げ
君を探しています　
迷える君を　孤高の君を

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