
ドレスをつくる貴方
布張りマネキンの私
愛する人に 似せて創った
木で出来た絡繰りの人形
綺麗な布を纏い
か細い針を打たれ
何を感じる はずもないのに
胴体(からだ)のなかが少しだけ 痛い
立ち尽くす私の
姿の向こうに 貴方は
愛する人を視て 微笑う
心が何かも まだ知らないの
貴方が私に 示すとおりに
振る舞うことしか できないのなら
嗚呼 私は 悲しいトルソー
綺麗な布を 抱えて
優しい顔で 踊る
砂糖菓子のよう 甘い瞳を
別の誰かに 向けて
いまの私の 胸に
視えない針が 刺さる
貴方が語る 愛の言葉が
私を血塗れにしてしまう
私を創った魔女は
なんて意地悪でしょう
こんな痛み 教えてくれて
これが恋かも まだ知らないの
貴方が私に 示すとおりに
踊ることしか できないのなら
嗚呼 私は 哀れなトルソー
終わりが何時かも まだ知らないの
想いに焦がれ 壊れて消えた
貴方が踊る ことはもうない
嗚呼 私は 淋しいトルソー
嗚呼 私は 血塗れトルソー
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