ある日 彼女は自分の未来を知る
誰かの手で鈍く光る刃
それが夢ではないという事を理解できた
決められた運命だと
そして彼女は逃れる術を探す
陽射しは残酷に時間を刻む
辿り着くのはいつも変わらない場所
彼女を嘲笑う歯車の音
何故と問いかけても答えは静寂ばかり
込み上がる笑いは閉ざした扉を開ける
彼女の生きる時間は結末の見えた
小説のページを捲るようなものだったけれど
それでも捲る指先を止めることは出来ない
照りつける眩しい陽射し 誰かの足音 聞こえた
恐れてた刃の冷たい光の中に
彼女はただひとつ 真理を見つけ出したの
彼女が悲しい結末を迎えた時
彼女の存在は歴史へと刻まれてゆくだろう
それは忘却でさえ塗り潰すことが出来ない
永遠を手に入れる歓びだと気付き始めてた
刃を握るその手が震えてたけれど
涙を流してる男に彼女は微笑んでいた
「恐れる事はないの」ほら 眩しく強い光
ふたりを優しく包み彼女は永遠に変わる
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