蝉の声も少なくなった 陽が傾くある夏下がり
夏祭りも影を潜めて
また1つの夏が終わってゆく
不意に僕の手を引っ張った
夏の面影を纏う君は誰?
強く強く握られた手をギュッと握り返したら
「痛いなぁ」って笑う君が
たまらなく愛おしくて
僕は君に恋をしたんだ恋をしてしまったんだ
待ち受けてる未来がどんなものか
わかっていたのに
快速へと君と乗り込む
終点まで停まらないってさ
キスできそうなほど近くにいる
君に五感すべて満たされてゆくよ
2人で飛び込む茜空 不意に君は振り返り
「電車の時がチャンスだったのに」
なんてポツリ零す
君を好きだという心はカタチにもできないまま
今君の肩越しに いやに明るい陽が沈んでゆく
夕陽が君の影を僕に落としてしまったからさ
あぁ最後は笑ってたのか分からない
夕焼けては落ちる想いは君に届かなかったね
「いつかまたね」叶わなくとも約束したかった
僕は君に恋をしたんだ恋をしてしまったんだ
夢の中に残した恋し君と夏が終わってゆく
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