あたしには彼女(あなた)がいる。

ここから、何百キロも離れた河の近く。
河の向こう岸に行くまで、何分も掛かるらしい。

あたしはそんなに大きな河を見たことがない。
こんなぐらいなのかな、
と江ノ島に掛かる橋を渡ったときに思った。

彼女の毎日は結構大変そう。
朝、
7時にモーニングコールをする約束をしていても
彼女から先に「おはよう」メールが届く。

きっと、
きちんと7時に起きて、
きっと、
顔を洗い身支度を整えて、
きっと、
河を見ながらいつもの処へ向かうのだろう。

そして、
仕事をきっちりこなして
いつものように自分の分だけのご飯を買って
そしてお家に帰る。
あたしの知っている限り毎日毎日。

きっちりと。

彼女のどこが好きかと言うと、匂いなんだけどね。
パフュームやオーデコロンをつけているわけじゃないの。
洗いたての洗濯物の匂いに甘い甘い彼女の肌の香り。
けど、そんな素敵な匂いもここ、一ヶ月間嗅いでないからちょっと息苦しい。

あたしたちは逢うとずっと手を繋ぐ。
普段離れている分、触れ合っていたい。
当然な事だから気にはしない。

あたしたちが会うのはあたしの仕事の進み具合で決まっている。
普段は割と暇な仕事なんだけど、
あたしがやらなきゃいけないことがが結構多くてそうそう場を離れる事が出来ないから、彼女が仕事の合間を見てこっちへ来てくれるけど、逢うのは人が多い都会の街。
確かに、人が多いから女同士で手を繋いでいてもヘンな目で見られないし、ラブホに入るのも抵抗は無いし、美味しいものはすぐ探せる。

けど、あたしの住む海辺の街までは来てくれない。
見たくないのかな?ってちょっと思う。
けど、そんな事より、あたしは彼女と会えるだけでシアワセだし。


彼女はあたしと会う前、必ず髪の毛を切りそろえてくる。
たまに、写メで貰うちょっと長く伸びた髪形も可愛いのに。
それなのに、彼女はあたしに「髪の毛切らないで」ってねだる。
逢うたびにあたしに内緒で、どれだけ伸びたかチェックしている事は知っている。
それに、最近太ったでしょ?とか、指先が荒れているっ!ちゃんとケアしてるの?冬は乾燥しやすいんだから、
といっていろいろチェックするのが逢った時の彼女の癖。

こんな事を書きながら彼女を思う。
彼女があたしを欲しがる姿を思い出す。

もっとわたしに触ってよ、ねえ

そういってあたしを誘うあの甘い、あまい声。
指先からなめてあげるとひくひくって可愛く痙攣をする姿。
ピンとたった、乳首に舌を這わせると小さく出す吐息。
熱くなってとろとろの蜜にあふれたのを舐めて吸ってあげるとその感覚に虜になっているその顔、姿。
全部ぜーんぶあたしのもの。
かわいい、かわいい、かわいい。
どーしよう、かわいい。もっと欲しい。
かわいすぎ、もっと感じさせてあげるから、あたしだけ欲しがってね。
あなたはあたしの、あたしはあなたの。
ぜんぶ、全部あたしのなの。
あたしはぜーんぶ彼女に捧げたんだから。

前に彼女は元彼に「ほかにいいやついるからさ」って振られたって話していたけど、アレ意味わかんないもん。
こんないい子ほかにいるなら連れてきてよ。
あたしは探しまくったんだから、彼女をずっと。
前世でも、前前世でも、ずーっと彼女を探して探してきた事は知っている。
だから、だれにもあげない。
誰にも触れさせたくない。
あたしのだから。いっぱいキスマーク残してあげるからね。

今度、二人で教会にいこうよ。って誘うつもり。
神様の前で誓わせるのよ、あたしとの永遠を。

もう、絶対に離れないでねって。

そして、彼女の見て育った大きな河のほとりで歩くの。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

(non title)

ちょっとずつ変えていきます

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投稿日:2008/06/15 14:07:54

文字数:1,531文字

カテゴリ:その他

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