【GUMI】零れる日々の色【オリジナル】

零れる日々の色




『うるさい うるさい ほっといてくれよ』

って撒き散らして

『寂しい 寂しい 構ってくれ』

って顔に書いてあるぜ




ありきたりすぎる色は嫌だって

下書きのまま放っておいたんです

そしたら見事に無色透明で

そのまま色褪せてしまった

頭の中で昔に戻って

帰りの路で一緒に歌った

歌を何度も繰り返している




あの日　言えなかったことを 重ねた嘘を

どうすりゃいいの？

どうすりゃいいんだろう

家路の途中で立ち止まった僕を

ただちょっと叱って

そっと青挿してほしいよ




『おかしい おかしい分かってないよ』

って撒き散らして

『バカらしい バカらしい』

捨てたフリして 遠目に見ていた




ありきたりすぎる色は嫌だって

手当たり次第に色を混ぜたんです

そしたら見事に真っ黒になって

塗り直しはきかなくなった

頭の中で昔に戻って

君と見た夕陽を思い出した

あの赤より赤は未だにない




あの日できなかったことも

零れた日々も

許せばいいよ 許せばいいの

過ちの過去も 重ねた黒も

何回だって 書いて 描いて 直して

変わっていくよ




もういいかい？

『まーだだよ』

もういいかい？

『もーいーよ』

昨日を待つのはもうやめた





あの日

言えなかったことを 重ねた嘘を

どうすりゃいいの？

どうすりゃいいんだろう

家路の途中で立ち止まった僕を

ただちょっと叱って

そっと青を挿してほしいよ




流れない涙も 眠れない夜も

それでもいいよ それでもいいからさ

忘れた頃いつかきっときっと

そっと僕の色になれば