罪滅ぼしの唄。

昔々　あるところに
とても綺麗な顔をした、
双子の姉弟がおりました。

とても美しい双子だったのですが、
ふたりの頭には　なんと、
小さな鬼の角が生えていたのです。

姉に二本、弟に一本。

その双子は気立てがよく、
澄んだ声をしていましたが
【鬼の証】だといわれる角が生えていたことで、
村人たちから煙たがられてしまいました。

「鬼と目を合わせると殺される」
「双鬼が笑えば村に災いが起こる」
などと、
根も葉もない言掛かりをつけられ、
双子は毎晩、
村で出た死者の"弔い"をさせられました。

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　　　　　　月が昇りし時
　　　　　迷える魂　姿現す
　　　　　我等の導きに従い
　　　　　 彷徨うことなく
　　　　　天まで昇りたまえ

　　　　　　夜が明けし時
　　　　迷える双鬼　罪過償う
　　　　　我等を正道に導き
　　　　　 苦しむことなく
　　　　　 是を清めたまえ

―――――――――――――――――――

「ねぇ、リン」
「なぁに？ レン…」
「……僕らは、どうしてこんな唄を
　歌っているんだろう…？」
「………」
「悪いことなんて、何もしてないのに……」

「…鬼の角が、生えてるから……かな？」
「でも、僕らが鬼かなんて…
　そんなの、分かんないじゃないか……」
「…そうね、でも―――――」
「………」
「―――きっと、みんな分かってくれると思うの…。
　この哀しい唄を、歌い続けていれば……」
「…リン……」
「いつか……、きっと……」
「………うん。
　…きっと、そうだね。
　それまでは……歌い続けていようか」
「……うん」


暗い闇の向こうから、
今日も当たり前のように聞こえてきます。

罪なき双子の
罪滅ぼしの唄が…………。



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苦手な絵の具に挑戦！！
ポスターカラーを水でうすめまくって、
水彩っぽくしてみました^^

物語みたいなのは、気にしないでくださいっ。
思いつきで書いただけなので……。

アドバイス等くださると嬉しいです＞＜