いつも近くに感じていた もう一人の私

いつも寂しい顔で微笑んでいたね

 

いつも貴方は遠くばかり見つめていた

まるで何処かへ消えてしまいそうで…

 

巡り巡る廻る時の加速の中で

貴方は唯理想を求め続けた

零れ始めた雫 もう誰も止められない

砂のお城の様に崩れて逝く

悲しみを隠した冷たい仮面は

今でも脆く涙を流しているのに

どれだけ手を伸ばし どれだけ叫んでみても

貴方はただ消えて逝く ※1

 

 

いつも傍に感じていた もう一人の僕

いつも明るい笑顔で笑っていたね

 

いつも君は僕を叱ってくれたね

そして優しく抱いてくれたね

 

遠く長く果てないあの人の声

もう少し あと少しで届きそうなのに

君はいつも僕の前に立ち塞がって

そのふるえる身体で

君はいつもこんな僕の為

涙を流してくれるけど

失うもののために僕は立ち止まれない

それが僕の存在意義(りゆう)だから ※2

 

 

二人すれ違い始めたことが

悲しい物語(とき)の始まり

 

※1くりかえし

※2くりかえし

 

巡り巡る廻る時の加速の中で

二人は唯理想を求め続けた

零れ始めた雫 もう誰も止められない

砂のお城の様に流れて逝く

あまりにも似過ぎた あまりにも違い過ぎた

二人は解り合えない

それでも「僕は君を」「私は貴方を」

近く感じていた

ただ…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

双ツ星 ~Full Version~

バンド仲間に書いてもらいました。
翠星石と蒼星石の話。

閲覧数:248

投稿日:2008/01/03 04:37:44

文字数:605文字

カテゴリ:その他

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