郷里と空
空は灰色に荒れ果てて 咲いた花は徐々に枯れてく
雲ひとつもない空なんて 夢に見るのも馬鹿みたいに
鋭利な悲鳴 鋭利な暴言 「この街はもうダメだ」
誰かがつぶやく 声を後ろ盾に 逃げた
君と見ていた空は確かに青くはないけれど
瞳には輝いて映った
仄暗い世界の端だって 愛していたいんだと君は言った
幾度目の銃声が響いて 影がひとつふたつ消えてく
泣く暇なんて許されなくて 罪なんて何重になっていく
狂う刹那 狂う栄光 「何が正義と言うんだ」
人ごみの中 動かず佇む 君と
あの日見ていた夢は確かに叶わないけれど
「いつかきっと」って信じていたんだ
薄暗い闇に囲まれて それでもいいんだと君は笑う
命のカウントダウンが始まる 逃げ惑う人
もう誰もいなくなったこの地で 手をつないでいた
君と見ていた空は確かに青くはないけれど
何色も輝いて映った
仄暗い世界の端だって 光は差し込むその時まで
君と見ていた空は今群青になっていく
初めての澄み渡る空
誰もいない星の端だって 生きているんだと君と言った
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郷里と空 offvocal
YouTubeに投稿しているオリジナル曲、郷里と空のoffvocalです。
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