戦いをためらうこと
迷いでしかないのだろうか
宿命に抗うこと
ただの我儘なのだろうか

僕は強くはないから
ひとを傷つけるたび
痛みが己に乱反射して
癒えぬ痣にかわる

守りたいものを背負って
それが正義だと思って
独り善がりになっていた
己の弱さと向き合って
ひとの心の内側の
悲しみや孤独に気づいた

理想の未来にも終着はなく
平和の答えにも正解はなく

それでも僕は行く
果てを過ぎてもなお続く
迷路の出口を目指し歩む

砕けた宝石の欠片を探すように
地を這い希望の粒に手を伸ばす
怒りも悲しみも全てを力に変えて
前に進み続けよう
想い繋ぐために

ふと見渡せば死屍累々地獄絵図
数多の霊魂が黒煙となって
夕焼けにたなびく

君は膝を折り
伏した眼から雫を落とす
僕は天仰ぎ
血塗れた刃の雫を払う

誰も望んだ幸せは
誰も望まぬ災いに
空舞う鴉の鳴き声は
破壊の神の勝鬨か

やがて日は沈み
長い夜がまた始まる

それでも僕は往く
天に瞬く星頼りに
必ず共に生きて帰ろう

灯した松明の炎を空に掲げ
大地に轟かせよう命の聲
涙も後悔もすべてを一緒に連れて
君と走り続けよう

輝き遠ざかる速さを超えて駆け抜け
この手で掴み取るんだ流れ星
願いも諦めもすべてを弾幕にして
闇を突き破ろう
朝を創るために