君に映える赤の憧憬
飾り付けた薄紫の唇
なにもない、愛もない
そんな嫉妬で汚れてしまえ
靡く病 君の名前
麻痺してしまいたくなる
誰でもいいくせに
特別を名付けないで
ああ、だってヘンルーダ
あんなにも振りまいた鱗粉
息衝いた指先がまだ
その首を狙っているの
触れた陶器は微笑まない
二十五時の温度に隠れたままだ
気づかない、傷じゃない
また強請って踏み躙った
歎く遠く 消える吐息
飢えてしまえばいいのに
からっぽの微熱が
愚痴っぽく覚えてたら
ああ、待ってヘンルーダ
彩色に溺れてく衝動
それなりに夢見てたのに
あの毒を食らっていたの
あああ、だってヘンルーダ!
あんなにも振りまいた鱗粉
息衝いた蕾ならほら、
その首を喰らっているわ
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