年相応を嘲笑う
肉体と精神の乖離に価値はない
母子ともに健康だった時
その地点では平等だったのに
他人の「仕方ない」が許されても
私達は息を潜めて
脳のネジが緩んだ不良品
「ゲノム的には正常です」
重い躯体 くだらない期待
心底うんざりしてたんだ
暗い 怖い 癒えない傷
見て呉れに騙されるユーザー
思い違い 投げ捨てた気概
心音が頭蓋に響いた
もう手放したいと切に願った
真皮の奥に刻んだ
見せかけの紋様だけが
私たらしめる
倫理の殻を被った
濁った心の中で
脈を打つ真相
水面に映る違う自分
「正しさ」なんて今は興味がない
じっとしてたら きっと誰かが
救ってくれると 根拠も無いのに
こんな姿に縋ってる
そうする事で祈ってる
自分の嫌いなうちの半分を
誰かに委ねて延命を乞うた
深い 声も届かない部屋
ただ独り涙を流した
浅い 微温い 不透明な水
自分だけが知ってるアンサー
だからどうだ 今更過ぎる
バラ撒いたピース並べたら
もう逃げられない
真摯に向き合えないよ
映った姿がこうも苦しめる
ならば光の届かない海底の
水圧の下で声枯らしていよう
真皮の奥に刻んだ
見せかけの紋様だけが
私たらしめる
青の鱗を纏った
曇った眼のままで
光を待つ人魚
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