僕ら夢に見た8月の
高い空の向こう側
星を宿した魚たちが
泳いでいく
憧れだった輝きも
いつか石ころになっていく
その重みを その痛みを
忘れないように
溶けて無くなったかき氷
弾けて飛んだ愛の模様
水平線が歪んで
僕を置いてった
齧りかけだったアイスバー
汗に滲んだ晴天と
ゲリラ豪雨に消えてった
君の足跡
潤んだ瞳が 揺らいだ心が
涙か汗か夏の魔法か
分からなかった
今なら言える言葉だって
辞書を捲っても見当たらなくて
傘を投げ捨てて置いてった
夏にさようなら
青い夏にさようなら
僕ら夢に見た8月の
厚い雲の向こう側
色の無い思い出たちが
泳いでいく
溶けて無くなったスニーカー
弾けて飛んだラムネ味
暑さで痛んだ傷が
水を求めてる
齧りかけだった青春が
日陰の縁を探してる
いつの間に僕が手放した
君の指先
叫んだ言葉が 聞こえた音色が
懺悔か愛かSOSか
分からなかった
今なら言える言葉だって
どれほど言っても伝わらなくて
靴が脱げ落ちて転がった
夏にさようなら
青い夏にさようなら
青い夏にさようなら
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