「そらしるべ」 SilkyMint feat. IA

浅葱色の空　またあの日の夢を見てた
葵の道、抜け　透けたつま先を揃える

薄碧い夜に　仄か滲むひかりの粒
寄せる人波に　今年もきみを探してる

朱色の提灯　揺れる宵闇
賑やかな音と
蜩の声　響く神社で
過ごした遠い日

赤い糸にただ　ひとつの願いを
込めて結んだ楠木
ここで会えると　
また会えると信じてる
時が流れても色を失くしても
強い想いは褪せない
今もまだそう思っていてもいいですか？

五月晴れの空　歩む未来の夢を見てた
昏い＜読み：くらい＞運命は　突然きみを攫ってった

幾歳経てど　想いは募る
待ち人　未だ来ず
つつじの灯籠　数えて泣いた　
輪廻の万華鏡

大輪の花を背負った火影に
胸が騒ぐ　永い喧騒の中で

「赤い糸にいま、誓いを立てよう」　
小指結んだ　夏の日
「この身朽ちても、またあなたを見つける」と

月明かりの下　無数の光が
川に流れて消えゆく
赤い糸は解けて
天しるべとなる

淡くたゆたい逝きて
永遠の風になる