初音ミクオリジナル曲　コスモスの風

（歌詞完成しました）

深まる秋
野に咲き誇る気高き花
風が吹けば
舞うようにふわり揺れる

目に飛び込む
薄桃色に彩られていて
天使のような
幾千の顔
こちらに微笑みかけてくる

細い小道
歩を進めれば行き着く
高台に登って下を眺める

私の背を超える茎もあるみたいで
でも細くかよわく
それはせつないほど

今輝きわたれコスモスの花
丘をわたる涼しい微風の中
あたたかな日差しの下
甘く美しい薫りを放ち

さあ心を照らせコスモスの花
「真心」という花言葉を持つ花
私たちが忘れていた
「本当の心」を

虫が遊ぶ
蜜に誘われ花を廻り
風の中で
花粉を纏って揺れる

淡く映える
八枚の花弁が織り成すその佇まい
それはさながら
秋が人へくれた贈り物

花が終わり
野から姿が消えても
地に落ちた種が
めざめの日を待つ

時を忘れ
自然に祈りを捧げると
気がつけば陽が
西へ傾いていた

今野山を飾れコスモスの花
頬を撫でる優しい秋風に揺れ
夜でさえ虫の音の中
月の光を浴びて煌めいて

胸を愛で満たせコスモスの花
「純真」という花言葉を持つ花

苦しみの中にいる
人を抱きしめて