ねぇ、だまってよ
ぼくの話は終わってないよ
分かったようにさ
言葉の端を切り取って
吸って吐いては
煙に巻いた空が揺らいで
散らして見え透いた
裏の裏 のみほし笑って
繕った優しさを
積み上げた日々を
壊さないで
絶やさないで
見下げた理想と
舌を噛み切って
気付かぬふりで
もつれた糸ほどいて
ねぇ、笑ってよ
そんな顔はあなたじゃないよ
あぁ、そうだっけ
君が笑わせてくれるの
書いて捨てるような
恥を重ねた妄想と
灰になるような
過度な期待はもう止そうよ
振り切った愛しさで
擦り切れた声を
嗄らさないで
散らさないで
剥き出しの差異を
夜に埋めて
やがて溶け合って
濡らした頬かくして
嗄らさないで
散らさないで
壊さないで
絶やさないで
見下げた理想と
舌を噛み切って
気付かぬふりで
もつれた糸ほどいて
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