男「女、来たぞ」

女「開けていいよ」

ガチャ。

女「お帰りなさいませご主人様っ」

男「……何してるんだ」

女「メイドだよ?」

男「そんなの見ればわかる。問題なのはどうしてお前がそれを着てるのかってことだ」

女「もうすぐ12月でしょ? それに先駆けて掃除してたら出て来たんだよ」

男「……あぁ、文化祭のか」

女「そうそう、懐かしいよね」

男「でも何で着てるんだよ」

女「たまには搦手から攻めてみようと」

男「搦手でも何でもねーよ」

女「じゃあナースだった?」

男「ちげーよ」

女「私だったら何でもいいとか//」

男「幸せな奴だな、お前は」

女「でもやっぱり小さくなっちゃってるね」

男「そりゃ7年前の服だしな」

女「チラリズムだね」

男「着替えろ」

女「いいじゃん、せっかく着たんだし」

男「何か調子が狂う」

女「何でも命令していいんですよ// ご主人様っ」

男「じゃあ着替……」

女「着替えろ以外で、です。あ、もしかして」

男「何だよ」

女「着替えシーンが見たいんでしょ」

男「あほか」

女「さ、早く命令して」

男「……じゃあ昼飯でも作ってくれないか?」

女「かしこまりましたっ」

パタン。

男「……今の内に逃げようかな」



女「お待たせしましたご主人様!!」

男「オムライスか」

女「字は何て書けばいい?」

男「字って何だよ」

女「ケチャップだよ」

男「それメイド喫茶だろうが」

女「普通のメイドさんはやらないのかな」

男「しないだろ」

女「じゃあ適当に書いちゃうね」

男「……猫か」

女「たぬきだよっ!!」

男「逆ドラえもんだな」

女「ううっ……。じゃあ私のオムライスにたぬき書いてみてよ」

男「……これでどうだ?」

女「……たぬきだ」

男「猫とたぬきを書き間違える方が問題だろ」

女「だ、大事なのは味だよ味!!」

男「味は文句ないだろ。お前が作ったんだから」

女「//」

男「ほら、食べるぞ」

女「ご主人様、食べさせて差し上げます!!」

男「……は?」

女「はい、あーん」

男「あーん、じゃない」

女「出血第サービスなのに」

男「本当のメイドはそういうことしないだろ」

女「さっきからないないばっかり。じゃあ本当のメイドさんは何をしてるの!!」

男「家事一般だろ」

女「あ、そっか」

男「サービスと仕事は違うんだろ」

女「メイドさんも大変なんだね」

男「ご馳走様」

女「じゃあメイドさんごっこの続きしよっ」

男「もういいんじゃないか?」

女「んー、確かに寒い。じゃあ着替えて来るね」

男「行ってこい」

女「覗いちゃだめだよ」

男「分かってる」



女「やっぱ普段着が1番落ち着くねっ」

男「なら初めからそれ着てろ」

女「素のお前が一番いいってことだよね//」

男「あのな」

女「もう男君は照れ屋さんなんだから//」

男「まぁたまにはいいかもな」

女「ふえっ?」

男「普段と違う女だったしな」

女「……いいこと思いついた!!」

男「お前のいいことがいいことであった試しがないんだが」

女「今からファッションショーしよう!!」

次回S19 ファッションショーに続く。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【SS】 18 コスプレ

ツンデレ男とひたむき女のほんわか話。
女の部屋を開けたらそこにはメイド服姿の女が。
それを見た男の反応は……?

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投稿日:2010/11/27 11:34:46

文字数:1,387文字

カテゴリ:その他

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