A1-1
たゆたう波間には 二つの渦模様
A1-2
いづくから出(い)で来て いづこへと溶けゆく
B1-1
海・鳥見くだす、二つの眼(め)
空より見おろす水面(みなも)が
B1-2
潮、呑み・吐いて描(えが)かれゆく
その白、清く規則的
S1-1
飛沫(しぶ)く海鳴りさえも
赤子の鳴き声のよに
聞いた左右(さゆ)の耳朶(じだ)
S1-2
始め、生まれた時は 遠きもの、
知らぬ間に 相(あい)揃(そろ)えども
束(つか)の間に 終わる。
渦もやがて・・・
A2-1
さざめく葉の合間 一羽(いちわ)の紅雀(べにすずめ)
A2-2
連理(れんり)の枝(えだ)広ぐ 菩提(ぼだい)の影(かげ)くぐり
B2-1
紅色深き羽根を恋(こい)る
永久(とわ)誓う君(きみ)比翼(ひよく)にと
B2-2
いま巣を編もうと探しては
嘴(くちばし)、枝葉(えだは)を引き裂く
S2-1
睦(むつ)む枝、分かちては
省(かえり)みもせず
哀しみだけを置いて去る
S2-2
その鳥に 降りかかる 黒き厄災(やくさい)。
後ろへと 迫り来る 陰(かげ)に捕らえ られて
羽根もやがて・・・
C
一度は合わせた 瞼(まぶた)を開きみる
意味無く、瞬(またた)く ただただ、繰り返す
B3-1
壁、築きあげ守る城と
国。「まだ、栄えは続く」と
B3-2
愚かな人が群らがる場所、
その城。崩れ落ちた国
S3-1
時が置き去りにした
見上げる囲いの中が
伽藍堂(がらんどう)になる
S3-2
渦も、枝葉も、羽根さえも 逃れられぬこと
相(あい)揃(そろ)えども 束(つか)の間に 終わる。
壁もやがて・・・
連理、比翼、されど会者は定離。【語注あり】
曲募集中ですー
客観的にしたかったので歌い手=第三者視点。
「やがて・・・」←事の顛末をはっきりと言わない感じにしました。
語注
A1-2:いづく=「いづこ」の古語読み(いづこと対比のため)
S1-1:耳朶=みみたぶのこと。「みみ」でも可
A2:連理の枝=睦まじい男女のたとえ
比翼の鳥=同上。風鳥(極楽鳥)の別名。羽根は赤い。
菩提=インド原産の木、釈尊が悟りを開いたと云われる場所
S3-1:伽藍堂=何もない場所のこと
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